更新日<7月27日>あs
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 水環境については水質汚濁の防止、水辺空間の利用の観点からの対策のみならず、水質、水量、水生生物、水辺地等を総合的に捉えた保全対策を推進する必要がある。水は雨となって地上に降り注ぎ、森林や土壌・地上水に保水され、川を下り、海に注ぎ、蒸発して再び雨になるという自然の循環過程の中にあり、その過程で汚濁物質が浄化される。私達の水利用に伴う環境への負荷が自然環境の浄化能力を超えることがないよう、大気環境や土壌環境を通じた水環境への負荷や水環境の悪化に伴う大気環境や生態系への影響も配慮した、水環境の確保が重要である。

 また、私たちは、急峻な地形や狭小な国土という地理的特徴のために生じる、流量の変動の大きな河川等厳しい条件下において水利用を行っている。その水利用は、大気から河川、海域等に向かうまでの間、水質源として開発・供給されること等を通じて様々な形で何度も行われ、その後自然の環境に戻される。この過程で水環境に大きな影響を与え、かつ土壌、生物等にも影響を与えていることから、これらにも配慮した水環境の確保が重要である。
                              
                           平成12年版 環境白書・総説より


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